こんにちは、井関楽器札幌ショールームです。
先日10月12日に、井関楽器札幌ショールームの新企画、
『コントラバス・ミーティング』の記念すべき第1回が開催されました。
たくさんのご参加、ありがとうございます!
開催当日、緊張の面持ちで参加者の方々が会場であるスタインウェイスタジオに集まってきます。経験も、年代も、演奏ジャンルも違う方々が、それぞれコントラバスを担いで集まってくるだけで、企画した甲斐があったというもの。遠方からの参加者も朝早くから駆け付けて下さり、徐々に会場はコントラバスでいっぱいに…!
そしていよいよ、講師・助川龍 登場!

いきなりバッハの『アリオーソ』をピアニスト・新堀聡子さんとのデュオで演奏。
短い曲ながらも、コントラバスという楽器の深さと繊細さを堪能させてくれました。
…参加者もスタッフ一同もその演奏に少々気押されながら、レッスンスタート。
まずは当日に急遽 下された指令1「G-dur(ト長調)のスケール」を全員で。
これで、まずは全員の弓の持ち方や運指方法などを確認します。

新堀聡子さんのピアノに合わせて、四分音符や全音符など様々なパターンで弾きます。
さっそく、助川先生からコントラバスの弾き方のアドバイスがたくさん出てきます。
「弓はこの部分が大トロだと思って下さい。
だとしたら、ここを必ず使わないともったいないでしょ。」

アドバイスは都度、助手がホワイトボードに書き込んでいきます。
ここまでのホワイトボードはこんな感じ。

今回の参加者は普段の演奏ジャンルこそ様々でしたが、演奏ジャンルは違えど、コントラバスを演奏するための基礎的な部分は共通。参加者の皆さんはそれぞれ、助川先生のアドバイスによって基礎力アップを図ることができました。
さて、ここまで約1時間。休憩中も、助川先生と、また参加者同士でも徐々に打ち解けて楽器談義や自己紹介などが交わされました。
そして、怒涛の後半へ。前半を踏まえたうえでの実践編、アンサンブルです!
参加者には事前に助川先生からミッションが出ていました。
指令2「『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の第1楽章のボウイングを考えてくる!」
助川先生曰く、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』はアンサンブルを勉強するに当たってとても良い教材となるとのことでした。
もともと弦楽合奏(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)のために作られた曲ですが、今回はピアニストの新堀聡子さんがスペシャルアレンジを用意して下さいました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのパートをピアノが受け持ち、それとの合奏をするスタイルでレッスンが進められていきます。
ここでは、他の楽器とアンサンブルする際の考え方を実践の中で学びます。
コントラバスのパート譜だけを練習していても、他パートとの掛け合いの部分やコントラバスがリードする部分など、他のパートとの音楽的な関連を意識するのは困難です。しかし、実際に合奏をする中でそれらを常に感じながら演奏することでアンサンブル・テクニックを学ぶことができました。
助川先生は全編通して笑いを誘いながらも、演奏や練習をする上で大事なことをわかりやすい言葉で伝えてくれました。

時には楽器を置いて、話し合い、考える。


ホワイトボードも、こんな感じになりました。

最後には、助川先生が参加者ひとりひとりをピアノのところへ呼び、指令1の「G-durのスケール」を使ってアドバイス。それを基にした一言メッセージを書き込んだカードをプレゼントして下さいました。個人個人との触れ合いが大事だという助川先生らしい贈り物でした。

そして極めつけは、コントラバス・助川龍とピアノ・新堀聡子のミニコンサート!
エクレスという作曲家のヴァイオリン・ソナタをコントラバスで全楽章通して演奏して下さるという大サービス!

と、盛りだくさんな内容でしたが、ここまで2時間半。
初回から濃密で刺激的な時間となりました。
----------
コントラバス・ミーティングは、これからも継続して行っていきたいと考えております。
北海道のコントラバス奏者がどんどんつながって、盛り上がっていけるような会に成長していってくれたらと願っています。
これを読んで、面白いと思った方。
ぜひ、次回のコントラバス・ミーティングに参加してみて下さい。
きっとご満足頂けるものとなります様、スタッフも全力で取り組んでいきます!
北海道を低音から鳴らしていきましょう!!!